2017年7月13日木曜日

かがやけ(学校だより)


長い夏休み前に一読いただき、ちょっとだけ子どもへの考えを変えていただけるといいかなぁ~と思っています。

 

~ 過保護と過干渉 ~

 

過保護は、子どもが望んでいることをやってあげすぎることで、過干渉は、子どもが望んでもいないことをやりすぎることです。過保護は、自分が望んでいることを思いどおりにしてもらっているので、しかるべき時期がくれば満足して自立していくものです。過保護は、そういう意味では悪くないのです。だいたい子どもの欲求に対して、そんなにたくさん聞いてあげる親はいないと思います。また、過保護は子どもの自主自立への意欲の元をしっかり作りますが、過干渉はまったく逆になる心配があります。親は子どもをしつける義務があるので、ある程度何かを強制し、何かを禁止することがありますが、それはある程度必要なことです。

そこで、子どもが小さいときには、思う存分やりたいことをやらせて、やってはいけないことの最小限度を干渉するのが、思春期になったときにはよいようです。

問題行動を起こす子どもは、しばしば小さいときは素直で反抗なんかしなかったと親が言うことがあります。反抗することがなかったということは、自分の思いが無かったのかあるいは自分の思いを初めからあきらめていたのかと思われます。これは子どもがかわいそうです。だいたい、人間は動物なのに動きを制限された上に、動く気を無くしてしまったということは非常に不自然なことです。        幼児期や小学校の低学年では、いい子にしていれば褒められると分かっているけ

れどもやってしまったり、制限を越えて自分のしたいことをしてしまったりするのが普通というより正常なことです。褒められることしかしない子どもは心配です。

もちろん、いけないことは叱るのですが、このくらいなら正常なことだと心のなかで許して、厳しくは叱らない方が良いでしょう。ほんとうに悪くて許せないことは別ですが・・・・。 

親子関係で、日頃から子どもの言うことをたくさん聞くようにしていると、親の言うことも聞かせやすいといえます。いつもたくさん言うことを聞いてもらっていれば、子どもは少しぐらい我慢できるようになります。あまり聞いてあげていない子に我慢しろと言っても我慢できるものではありません。

 自立というのは、依存体験を抜きにしては有り得ません。それが依存から自立への発達の過程なのです。そしてやがて、社会や周囲が期待する行動がとれるようになるのです。例えば子どもが、交通ルールを守るとか、教室での学習規律を守るといった行動がそうです。やはり、子どもの欲求をたくさんかなえてあげ、子どもが願ったとおりの接し方をする。これが、たとえ過保護であっても正しいことなのです。そして、満たされている子どもには、ある程度の干渉もできるということになるのです。

 

~ 通知表が変わっていきます ~

 和泉市内全小学校では市教委の協力のもと、通知表の様式を統一していくことになりました。つきましては、昨年来の通知表と比べて様式等が変わっていますがご理解のほどお願いします。なお、統一については、文科省が示す指導要録に合わせる方向になります。

          ~ 通知表についてのお願い ~

・通知表は、学期ごとに配布し回収は行いません。

・通知表に、保護者による捺印は不要になります。

・通知表用のファイルを配布しますので、各ご家庭において卒業まで保管してく

ださい。

 

~ 卒業式について ~

 来年春の卒業式の日は、3月16日(金)に決まりました。